spmenu

お客様の要望をカタチにして
多くの人の目に触れる包装材を
開発したい。

製品開発 山下雄己

加工研究所
2017年入社
工学系研究科 応用化学専攻卒

製品開発の仕事内容は?

営業がヒアリングしてきた「現在使っているフィルムより、もっと良いフィルムはないだろうか」「タマポリでこんなフィルムが作れないだろうか」といったお客様のご要望に合わせて、最適な製品を考えるのが、私の仕事です。時には私もお客様のところに行ったり、Web会議でお客様から詳しい条件をお聞きしたり、試作品をお見せしながら直接お話をする機会もあります。そして、研究所のラボ機を使ったサンプル作成や、工場での実機テストにも立ち合います。よく言われることですが、ラボ機と実機では樹脂の出る量が違いますし、空気による冷え方も違います。ラボ機では加工できても、実機では加工できないことは、珍しくありません。また、加工できても物性が変わってしまうこともあります。極端に言えば、周囲の機械の稼働状況によっても、できあがりが変わってしまうこともあり得ます。そうした実際の加工まで考えて製品開発をしなければいけないところが、難しさでもあり、面白さでもあります。

仕事にやりがいを感じるのは、
どんな時ですか?

机上の計算やラボ機ではうまくいっても、実機ではうまくいかないことがあるため、狙い通りの製品ができた時は気持ちいいですし、製品化まで進んだ時は嬉しくなります。お客様から「要望通りに設計されていてとても良いですね」と言っていただけた時は、最高の気分です。そして、私たちの仕事は「製品開発」ですが、研究オンリーではなく、実機テストなど生産に近いところまで携わることができます。しかも、お客様の「こんな製品に使いたい」という希望をお聞きして開発に取り組むので、私が開発したフィルムが使われる様子を想像しやすい点も、当社の製品開発の良さだと思います。ラミネート工程も含めて開発をする場合は印刷されていることもあるので、よりわかりやすいですね。

タマポリの良さは?

お客様の細かなご要望にも、できる限り応えようと努める姿勢が、タマポリの強みだと思います。特に、当社の設備は小ロット生産に強いので、その強みを活かして、お客様の信頼を得てきたと思います。私にとってのタマポリの良さは、「セミナーや展示会に行きたい」と希望すれば、積極的に参加させてくれることです。こうした機会を通して成長できたと思います。特に、樹脂メーカーの研究者の話を聞く機会を得た時には、「この物性を高めるためには、分子構造をこのようにする」といった専門性の高い話を聞くことができたので、開発の仕事に参考になりました。学んだ最新の技術·知識を活かして、最近は環境の話がよく出てくるので、リサイクル·リユースしやすいフィルムの開発にも取り組んでいきたいです。

将来の夢や目標を
聞かせてください。

世の中の流れや最新情報を入手するために、セミナーを受講したり、展示会を見に行ったりしています。最近はWebで受講できるセミナーが増えたので、便利になりました。こうした幅広い知識や最新の技術を活かして、多くの人に知られて、物量も多く出る商品に使われるフィルムを設計することが、今の目標です。社内外の人から、「このフィルムは山下が開発したんだ」と認めてもらえる製品を開発したいですね。将来については、当面は開発の仕事を続けていきたいと考えていますが、品質管理の知識が無いので品質管理の仕事を一度は経験したいですし、お客様ともっと深く接する機会も得たいので、営業にも興味はあります。定年まで長いので、いろいろな経験をした上で、再び加工研究所に戻って、その経験を活かした製品を開発できたらいいなと考えています。

Message学生へのメッセージ

就職市場は売り手市場と言われている昨今ですが、就職活動に取り組んでおられる皆さんは必ずしもそうは感じていないと思います。就職は受験と違います。なぜ内定を取れないのかがわからず、悩むこともあるかもしれません。でも、ご縁のある会社は必ずあります。それが当社であれば一番嬉しいですが、たとえ当初の志望とは違っても、自分の世界が広がると思って頑張ることが重要だと私は考えます。

pagetop